「図案通りに刺繍しているのになぜか本と仕上がりが違くなってしまう…」
「縫い目がガタガタになってしまう…」
…私って、ぶきっちょだから刺繍に向いてないのかも…?
これは、私が刺繍を始めたときに思っていたことです。同じことを思っている初心者さんがいるのではないかな…?と思います。
この記事は「刺繍を始めたけど、完成してもなんとなく綺麗に見えない」ことに悩んでいる初心者さんに向けて、私の経験からみたチェックポイントをまとめてみました。
初心者によくある刺繍が汚く見える原因7つと対策
一生懸命刺繍したのに何故か野暮ったく見えてしまう…
そんなときはこれから紹介する7つのポイントをチェックしてみてください。
もし、心当たりがあるようでしたら次回からその部分を意識したら変わるかもしれません。
道具が合わないかも…?と感じている方はこちらの記事に私のおすすめツールを掲載しているのでぜひご覧くださいね♪
刺繍初心者が最初に必要な道具は?オススメ道具まとめ
①糸端の処理ができていない
刺し始めや刺し終わりに玉止め、玉結びをしていませんか?
玉結びや玉止めをしてしまうと、
- 表面から見たときに凸凹する。
- 裏側の見た目が少し悪くなる。
- 裏側から針を刺すと表に玉結びが出てきてしまう。
等々、見た目に影響があることがあります。
玉結びや玉止めをしないとほつれてしまうのでは…?と心配になるかと思いますが、刺繍は糸端で玉止めや玉結びをしなくても処理をきちんとすれば糸同士が絡み合って意外とほつれたりしません。
おひつじ
私も初めて知った時はびっくりしました!
詳しい糸端の処理の仕方と裏の見え方についてはこちらの記事に記載していますのでぜひ参考にしてみてください。
【刺繍初心者】裏面をきれいに見せる方法【糸端の処理の仕方】
②図案の線が消えかかったor滲んだ状態で刺繍している
インクタイプ(しかも日数が経てば自然と消えるタイプ)のチャコペンを利用している人に多いのがこのタイプです。
線がはっきりしていないところで心の目でなんとなく線を作って刺繍していませんか?
線が見えていないところで刺繍をすると、針の導線に迷いが生じてガタガタしやすいです。
線が消えかかってしまったら都度、面倒でも書き足して見やすい状態で刺繍するのがおすすめです。
線が滲んでしまうのが気になる方は、マーカーの上からチャコシャーペンなどで細い線をしっかり描いてあげると滲みも気にならず刺繍しやすくなりますよ!
ソーラインのチャコシャーペンはチャコペンとは思えない描きやすさで細い線が布に描けるので愛用しています。
また、いつもSNSでめちゃめちゃたくさん質問をいただくのが
くまさん
普段は何のチャコペンを使っていますか?
…という質問ですが、ソーラインシリーズの中から特に使いやすかったものを厳選してまとめましたので
ツールについて気になる方は”ソーライン厳選まとめ”の記事も合わせて参考にしてみてください!
③図案の線の太さを意識していない
図案の線は一見すごく細くても線の幅を意識するのがおすすめです。…というのも、線の外側に針を刺したり、線の内側に針を刺したりしているうちにサテンステッチのフチがガタガタになってしまうことがあるからです。
ガタガタを防ぎたいときは線の太さを意識して、できれば「線の外側のキワ」に針を刺すように集中すると綺麗に刺繍できます。
おひつじ
私もサテンステッチのフチの部分がガタガタになってしまいがちな時にこれを意識したらよくなりました!
また、どうしても塗りつぶし刺繍がガタガタしてしまうときにはアウトラインステッチなどでいったんフチを囲ってからサテンステッチで塗りつぶしてもきれいに見えるのでぜひ試してみてください!
塗り絵するときにまわりを囲んでから塗ると綺麗に見えるのと同じ原理です♪
④糸が撚れたまま刺繍している
糸が撚(よ)れるとは、糸同士がねじれてしまってロープみたいになってしまっている状態のことです。
糸が撚れたまま刺繍をしてしまうと、光が当たってもきれいに見えなかったりします。髪の毛が1本1本綺麗に同じ向きにブラッシングしてあげるとツルサヤに見えるのと同じイメージです。
糸が撚れないようにするのが一番刺繍をする上で時間もかかるし大変かもしれません。
おひつじ
私も未だによれたまま刺繍していることが多々あります(爆)
よれないように、少し糸を引いてよれてるな…と感じたら引いた分を戻して…というのを繰り返してひと針ひと針丁寧に刺繍すると表面がツヤツヤになります。
とても時間がかかる作業になるので大変ですが、意識することで仕上がりが全然違ってくるので1か所だけ…や、この部分だけ…などでもいいのでぜひ試してみてください。
⑤布をしっかり張れていない
刺繍をした後になんだか刺繍の周りにシワがよってしまっているときは、
- 刺繍枠できちんと布を張れていないか
- 糸を強く引きすぎているか
上記のどちらかが原因であることが多いです。糸の引く強さは経験で感覚が掴めないと難しいところですが、刺繍枠で布をきちんと張っていればある程度は改善されます。
布を張る強さですが、デコピンしたときに太鼓のようにポンっと弾けるくらいがおすすめです。
こちらのYouTubeの最初の方で刺繍枠への布の貼り方を解説していますのでイメージがつかない…!という方は是非参考にしてみてください♪
薄い布地に刺繍するときは特にシワがよりやすいので、刺繍枠にバイアステープなどの布を巻いて布をピンと張れるようにしておくことをおススメします。
⑥刺繍の目の向きを考えていない
刺繍がきれいな人の作品を見ると、ロング&ショートステッチやサテンステッチがちゃんと動物なら毛並みに沿って刺繍されているし、アニメのキャラクターなら髪の毛の流れや肌の丸い感じに沿って刺繍されています。
このように目の向きを意識して刺すことによって、仕上がりが美しくなります。
このときのポイントは図案に刺す糸の流れを書いてしまうことです。
広い塗りつぶしはブロックごとに分けて、ステッチの目をブロックごとに揃えるように刺繍していくときれいに刺繍出来るようになりました。
(日本文芸社から出版している私の書籍「おひつじの12か月 季節で楽しむ刺繍」の図案には刺し目の向きやブロック分けのためのガイド線を記載しました。ぜひ本屋さんなどで手に取って見て見てください♪)
⑦単純に糸の質が悪い
メーカーや素材によっても糸のツヤの強さが全く異なります。
100円ショップの刺繍糸は、お手頃でとてもいいのですがよれやすく、ツヤが少ないマットな感じに仕上がる傾向にあります。
ツヤツヤに仕上げたい時には有名メーカーの刺繍糸を使用するのがおすすめです。
有名メーカーの糸を色々試したいけどお値段が気になる…という方には
オリムパスが出している「ガーデンパーティ」という種類の糸が少しずつ試せるカードタイプの刺繍糸を販売しているのでおすすめです。
また、「とにかくお得に色々な糸を揃えたいけど、艶もある程度は欲しい」という方には海外メーカー品の100色セットがおすすめです。有名メーカー品よりは劣りますが、艶がありお得に一気に糸が手に入るので練習にもぴったりです。
まとめ
刺繍を少しでも綺麗に作りたい!という初心者さんはぜひ
- 糸端の処理をする
- 図案の線が見える状態で刺繍する
- 図案の線の太さを意識する
- 糸がよれないように気をつける
- 布をしっかり張る
- 刺し目の向きを意識する
- 糸の品質を見直す
上記の7点を注意してみてください。
おひつじ
ここら辺のことを意識し始めてから、見た目がとっても良くなった気がします!
道具がイマイチ合ってないせいでうまくできないかも…と思う方は
私が揃えてよかったと思う糸や材料についてこちらの記事にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。
刺繍初心者が最初に必要な道具は?オススメ道具まとめ
綺麗に刺繍ができますように♪