こんにちは、ハンドメイド愛好家のおひつじです。
今回は「刺繍した後に裏側をみるとめっちゃ汚くて萎えた!」という方に向けての投稿です。
”裏側ってどうなってるんですか?”…は、SNS投稿をしていて最も多くいただくコメント&質問です(笑)
刺繍の裏側の処理をするときれいに見える?
実際に刺繍の裏側はどうなっているのでしょうか?何も知らない状態でどんどん刺していったらどうなってしまうのでしょうか?実際にやってみた&まとめてみましたのでぜひ最後まで読んで今後の参考にしていただけたら嬉しいです♪
動画でじっくり見たい!という方はYouTube動画も用意しましたのでぜひこちらをご参考ください。
裏側を綺麗に見せる必要があるのはどんなとき?
刺繍は通常の縫い物とは異なり、さまざまなステッチ技法を駆使して表面の図案を糸で表現するため、裏側がどうしても表面とは異なる仕上がりになってしまいます。
しかし、壁飾りや裏布をつけて巾着を作るなど、裏側が見えないものに仕立てる場合には特にそこまで裏側を気にする必要はないと思います。
ハンカチやTシャツなど、裏側が見えてしまったり、引っ掛けてしまう可能性があるものに関しては裏側の処理を意識してあげるのがおすすめです。
裏側を処理したときとしない時の違いは?
では、実際に裏側を意識して処理するのと、何も意識せずに処理方法を知らない状態で刺繍した場合とでは裏側にどのような違いがでるのでしょうか…?
こちらのさくらんぼのモチーフを用いて見てみましょう。
さくらんぼの刺繍🍒
下絵も描きやすいので図案がなくても大丈夫🙆♀️ pic.twitter.com/kQKdf2JFIB— 刺繍のおひつじ (@BukicchoHitsuji) July 25, 2022
まず表からこちらのさくらんぼの仕上がりをみてみると…
どちらも全く同じさくらんぼの刺繍に見えます。しかし、裏側を見てみると…
明らかに左側(表から見て右側)のさくらんぼの刺繍の方が綺麗に見えます。
このように、表面とは全く同じようにするのは難しいのですが、処理の仕方によっては何も意識せずに刺繍をするときよりもずっと綺麗に、そして引っかかりにくい裏面に仕上げることができます。
実際に私がやっている裏側の処理の仕方を紹介します♪
裏側の処理の仕方
次の3つを意識すれば裏側を綺麗に見せることができます!
- 刺し始めの処理
- 針の移動の処理
- 刺し終わりの処理
刺し始め、刺し終わりは基本的に玉留め、玉結びはしないようにします。そうすることで結び目が見えなくなり、綺麗な仕上がりになります。
刺し途中は針を移動させるときの糸を残さないように処理していきます。
作家さんやご家庭によってやり方は色々ありますので自分に合ったやり方を見つけてくださいね♪
1.刺し始めの処理
刺し始めの処理は、サテンステッチやロングアンドショートステッチのような塗りつぶしタイプの刺繍のときと、バックステッチやアウトラインステッチのようなラインタイプの刺繍のときとで異なります。
塗りつぶしタイプの刺繍のとき
塗りつぶしタイプの刺繍のときは、後で塗りつぶす面部分(ここでいうさくらんぼの実の中心部分)にバツ印を刺します。そうすることで、玉結びをしなくても糸端がしっかりと固定されます。
糸端が固定されたらそのまま上から塗りつぶしタイプのステッチを刺してバツ印を隠してしまえば縫い始めの玉結びがない綺麗な刺繍に仕上がります。
ラインタイプの刺繍のとき
ラインタイプ刺繍のときは、まず糸端を針3本程度分ほどの長さを残して刺し始めます。このとき、糸端には玉結びはしません。
この状態で最後まで刺繍をします。
最後に最初に残しておいた糸端を針に通して、今まで刺した部分の糸に糸を絡めるようにして固定します。
今まで刺した糸にさらにステッチを重ねるイメージです!
この時、表に針が出てしまわないように、裏側だけで処理するように気をつけます。Uターンさせてなんどか絡めればしっかりと絡まりますので、最後は玉留めをせずに糸をカットしてしまってOKです。
2.針の移動の処理
途中で少し遠くに針を移動させたい場合、裏側に針の通り道が残ってしまうのを防ぐための処理です。こちらでも塗りつぶしタイプのときとラインタイプのときとで少しやり方が異なるのでぜひチェックしてみてください。
塗りつぶしタイプの刺繍のとき
今まで刺してきた糸の下を潜って移動させます。
私の刺繍動画や図案を見てくださっている方は特に「ブロック分け」をして刺した後の移動などはこちらの方法を使うと裏側を綺麗に見せることができますよ!
ラインタイプの刺繍のとき
ラインタイプの刺繍の時は、塗りつぶしタイプのときのように潜らせることができないので、今まで刺した刺繍に巻き付けるようにしていきます。
この処理を行うことで、針の移動の道筋が見えなくなって見た目が美しく仕上がります!
3.刺し終わりの処理
刺し終わりの処理は基本的に刺し始めの処理のラインタイプと同じになります。今まで刺した糸に絡めるようにして止めればOKです。玉留めをしなくとも、しっかりと絡めていればとまります。
お洗濯をたくさんするものや摩擦を加えたりするものなど、心配な場合は玉留め玉結びをしてもいいと思います!
最後に
ちなみに私はいつも刺し始めは玉結びを作って、刺し終わりは絡めて止めています。(これが一番個人的に楽なんです。笑)
そんな感じで、やり方や組み合わせは色々ありますし、これ!という正解はないのでご自身に合った方法を探してみてくださいね♪
サクッとショート動画で復習したい!という方にはこちらのインスタグラムの投稿がおすすめです。ぜひ見てみてくださいね。
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